ごく簡単にまとめると
これでは簡単すぎるかもしれないので、もう少し詳しく書いておきましょう。
能見正比古さんの『血液型女性白書』からの私なりの要約です。
「AB型は天才か○○○○」という迷信はあった。これは、AB型については全くわからないという表白である。もちろん、事実ではない。AB型に常識的社会人は最も多い。
AB型の一番の特徴は、社会参加に忠実で、有さをと強さを持つ第一面と、気まぐれ気ままの突発的感情、非現実的な行動の第二面の二面性である。
その他のAB型の基本部分としては、考え方の合理性をあげたい。これが表面に出すぎると、ドライとも見られる。これは、AB型の何ものにも何ごとにものめり込むことの少ない傾向とタイアップする。AB型は、社会に参加意欲は熱心でも、社会や集団との一体感はない。それが、O型やA型と一線を画するところである。
AB型が、社会に参加したがるのは、安定した生活の確保のためのようだ。AB型は、精神的、経済的ともに安定を何より求める。そして、社会に迎えられやすくするために、自分の外見に一定のイメージを作ることが多い。いわば、OLや学生が、出社、登校の際に、当然のように制服を身にまとう姿にも似る。
イメージはどんなものを選んでもいいわけだが、スムーズな社会参加には、平均して人当たりのソフトさが使われるのも当然である。多くのAB型は、このにこやかで、もの柔らかなイメージを作る。その結果、男性は優しいが男らしさに欠けるとも見られ、いくらか損をし、女性は優しさに加えて淑やかさも見せ、いくらか得をする感じであるが、いずれもイメージだけのことである。
イメージをAB型の二重人格とも見る人もあるが、そうではない。その証拠には、ちょっと親しくなった相手には、AB型は簡単に着用イメージを脱ぐ。
これは、私がAB型なので、よくわかります。ほとんど当てはまっているといっていいでしょう。AB型の基本傾向としては、まず社会のとの距離感です。だから、社会との一体感がないため、対外的によいイメージを作るというのは当たっています。これを書いていて、ちょうどアメリカの日系移民の話を思い出しました。現地で市民権を取って、スムーズに現地社会にとけ込むため、アメリカ人以上にアメリカ人らしくした二世の話です。また、「ちょっと親しくなった相手には、AB型は簡単に着用イメージを脱ぐ」と書いてありますが、これはケースバイケースで、なかなか脱がないAB型もあります。私は、どちらかというと、なかなか脱がない方です…。:-p
それから、能見正比古さんのほぼ全部の著書に紹介されているAB型の気質特性を引用しておきます。
次も、能見正比古さんのほぼ全部の著書に紹介されている「血液型別、人柄のタイプと印象」です。マスコミ関係者だけあって、非常に的確なポイントをとらえていますね。私の迷?解説付きでお届けします。
人柄のタイプ | O型の印象 | A型の印象 | B型の印象 | AB型の印象 |
上に立つ型 | 親分のO | リーダーのA | 親方のB | 大黒柱のAB |
O型は親子関係と同じ全人格的な関係、A型はルールに基づくリーダー、B型は技術指導に目を向け、AB型はあまり口を出さないといった傾向が読み取れます。 | ||||
ほがらか型 | 陽気なO | 明るいA | おまつりB | 洒脱のAB |
O型はシンから陽気で明るく、A型は少し締まった印象を見せ、B型はにぎやかでケジメがなく、AB型は感情的な表現がクールというところですね。 | ||||
人と結ぶ型 | 団結のO | 協調のA | 井戸端B | パイプ役AB |
O型は共同の目的に向かって一致団結し、A型は(自分の考えはあまり変えないが)協調し、B型は井戸端会議的にケジメがなく、AB型は自分が当事者にはならずパイプ役が得意ということですね。 |
1998.1.28更新
能見俊賢さん監修
本当のことが知りたい! 教えて『血液型』 より
2018.5.4更新
AB型を象徴するのは、人との距離感と奉仕の精神です。
他の血液型は、自分と社会が一体であることは、疑うことのない自明の前提で、改めて意識することはまずありません。しかし、AB型だけは例外で、社会や人に対して大きな距離感を持っています。AB型の人は、自分が外国人であるような感じを抱いている場合も少なくないようです。このため、多くのAB型は、他の血液型とは違い、意識的に社会に参加しようと努力します。
人間は社会的動物ですから、社会に参加せずに生きてゆくことはできません。しかし、AB型には社会や集団との一体感がありません。それが、O型やA型との大きな違いです。では、社会との一体感がないAB型はどうすればいいのでしょうか。無難なのは、対外的にプラスのイメージを作り、一定のルールに基づいて社会に参加する方法です。
スムーズな社会参加のため、AB型は有能でソフトな人当たりを選択する人が目立ちます。その結果、男性は優しいがリーダーシップ不足で男らしくないと見られ、女性は優しさがプラスに働いて女らしいと感じられることが多いようですが、いずれも見かけだけのことです。
意外に思う人もいるかもしれませんが、一番性別にこだわるのはO型なのです。たとえ、O型女性がボーイッシュな服装をしていたとしても、女性であることを強く意識しているのに対して、AB型は、外見は男性らしく、あるいは女性らしくしていても、内面ではそれほど性別を意識していまません。
ところで、このイメージをAB型の二重人格と考えるのは正しくありません。AB型は、親しい相手には、割と簡単にイメージを外します。イメージは社会参加用のものですから、二重人格とは違うものなのです。
AB型は、O型と対照的に、生きる意欲やバイタリティが旺盛ではありません。損得にこだわることが少ないためか、利害関係を冷静に判断できると見込まれ、調整のパイプ役となって活躍している人も多いようです。
能見氏は「頼まれたらイヤと言えないAB型」とカラカイ半分によく言います。AB型は、いつも人々に公平に接しようと努力し、社会参加の意欲も強いのです。奉仕の精神にあふれているのは、そんな理由なのかもしれません。
AB型の上杉謙信が「川中島の合戦」を始めた理由は、旧領主から領土回復を依頼されたからのようです。いかにもAB型らしいエピソードですね。
気質より体質的な問題でしょうが、AB型の特徴として、極端に睡眠不足に弱いことがあげられます。どんな人間でも睡眠不足では能力が半減しますが、AB型はそれが極端なのです。O型やB型は割と寝だめがきく方ですし、A型も無理すれば何とか徹夜することができます。しかし、AB型が徹夜するのはかなりむずかしいようです。
一見タフに見える、石原慎太郎氏(AB型)も例外ではなく、息子の良純氏は『石原家の人びと』の中で、親しみをこめて「睡眠をこよなく愛する親父」と書いています。さらに、
少しでも睡眠時間の惜しい親父は、朝の早い日には通勤時間を節約するため、都心のホテルを常宿としている。
とあります。AB型の特徴の一つとして覚えておいてもソンはないでしょう。