AmazonのAI(機械学習)で血液型予測をしてみたところ、的中率は40%ほどとのことです。
金澤正由樹さん
Blood Type and Personality 3.0
Realty Proved by 300,000 People and AI
以下は、この本からの要約です。
私は「顔写真から血液型を当てるラズパイ人工知能に挑戦してみた」という興味深い記事を見つけました。しかし、結果にはむしろ失望しています。正解率は27.8%と低く、血液型を正しく推測できません。出典はCQ出版社(日本)の雑誌「インターフェース」2017年4月号です。とにかく、これは楽しい実験です。
残念ながら、この記事には英語のタイトルや内容がなく、日本語で書かれています。そこで、概要を紹介します。
画像データは128×128の領域(ピクセル)に変換されたので、解像度は比較的低いです(HDTVは1920×1080ピクセル)。
この貧弱な結果に失望した研究者たちは、鼻のような様々な[顔のパーツの]特徴に焦点を当て、あるいは顔の画像を正面方向に修正しましたが、結果は改善されませんでした。
この実験だけで、「顔写真と血液型の間に関係はありません」と結論づけるのは早すぎると思います...
【元データ】
6000枚の写真をグレースケールの128×128pixelに変換して使用
【データ学習時の機器】
i7-4770/3.4GHz DDR3/16GB
Amazonクラウド GPU(AWS EC2 p2.xlarge parg)
機械学習ライブラリ dlib
【血液型判定用機器】
ラズベリー・パイ3/PiCamera(960×540pixel)
【処理時間】
顔検出に約20秒、判定に約30秒
【結果】
テストデータの正解率 27.8%と低い!
その後いろいろな工夫をしても正解率は上がらず、「顔写真と血液型には相関性がない」との結論
【出典】
中村 仁昭、岩貞 智
画像ディープ・ラーニングの学習はクラウドが良し!
顔写真から血液型を当てるラズパイ人工知能に挑戦してみた
(注目特集 ビギナ向け! ラズパイ×クラウド人工知能 : GPUも100円から!)
Interface 43(4), 125-133, 2017-04, CQ出版社
参考までに、AI技術(Amazon AWS S3 + ML)を使って血液型予測を試みてみました。結果:正解率は42%です。これは予想を少し下回っています。しかし、このまま進めば、正解率は50%を超える可能性があります。
ちなみに、2回目の試行(No.2)では、学習データの設定を間違えて、初めに30代の女性のデータをほとんど使用しませんでした。このデータを使用するように設定を修正した後、正解率は5〜10%向上しました。
これは性別や年齢によって血液型の特徴が変化することを立証したのかもしれません。
次回は、モデルを修正して再試行します。
血液型予測結果(その1)
[使用データ] DIMSDRIVE(2004)の4,094名
[学習データ] 1,271人(安定した回答のみ)
[予測対象] 100人
[正解率] 42%
[質問項目]
1. 性別
2. 婚姻状態
3. 以下の質問に答えてください(スコア:1〜5)
a. 日頃、気分が落ち込んだり動揺しやすい方だ
b. 将来や先のことについて他人より心配してしまう方だと思う
c. 日常で、それほどストレスを感じていない
d. 精神的ダメージがあると体に変調が表れる
e. 食べ物や生活空間の匂いには敏感だ
4. 自分と最も気が合わない、あるいは苦手と思うのは次のうちどのようなタイプの人ですか。
5. 極度のストレスや不安に襲われたとき、あなたはどうしますか。あるいはどうすると思いますか。
6. あなたは、どのような友人を求めますか。
7. 年齢(20代から50代までの10歳ごと)
8. 職業
9. 血液型
血液型予測結果(その2)
[使用データ] 1,000人インターネット調査(2018); 20代から30代の独身男女
[学習データ] 4,000人(800人×5回)
[予測対象] 1,000人(200人×5回)
[正解率]
42.0%(正しい知識を持つ414人)
37.6%(合計1,000人)
[質問項目]
1. 以下の質問に答えてください(スコア:1〜5)
a. 協調性がある
b. 仲間内では開放的である
c. 他人から性格を理解されにくい
d. マイペース型で、周囲の影響を受けにくい
e. 思慮深く、物事に対し慎重な態度をとる
f. 気分にムラがあって、ともすると二重人格のように見えることがある
g. 楽観的である
h. おおらかな性格である
2. 血液型と性格は関係していますか? (スコア:1〜4、わからない)
3. あなたは血液の種類と性格に関する知識を持っていますか(スコア:1〜4)
4. 血液型
5. 性別
6. 年齢(20代、30代)
2018.4.20更新
45%の確率で血液型を当てる性格分析AIを開発
一般社団法人ヒューマンサイエンスABOセンター(東京都中央区 代表理事 市川千枝子)の研究員である金澤正由樹は、計6,000人の性格データを分析し、最大45%の確率で血液型を当てるAIの試作版を開発しました。AIを使った性格心理学の英語論文としては、世界初のものとなります。
今回開発したプロトタイプ(試作版)の正解率は、最大で45%でした。2019年に実施した第1回調査2,000人(血液型不明者141人は除く)では、血液型と性格の知識のあるグループ542人を対象に、AIで血液型を予測したところ、その正解率は45.0%で、全体の1,859人では40.1%でした。性別、年齢、婚姻状態を考慮しなかった場合は、それぞれ42.3%、39.6%に減少しました。
ほとんどの場合、血液型の特性とされる質問の回答で、どの血液型でも、自分の血液型に「当てはまる」という数値が、他の血液型より大きくなりました。また、これらの特性は能見の研究とほぼ一致しました。なお、従来は差があるかどうか不明確であった「血液型と性格の知識が全くない」「血液型と性格は全く関係ない」という回答者においても、数値は小さいものの、すべての血液型で同じ傾向の差が見られました。
2023.1.7更新