ごく簡単にまとめると
これでは簡単すぎるかもしれないので、もう少し詳しく書いておきましょう。
次は、能見正比古さんの『血液型女性白書』からの私なりの要約です。
男女の気質差は、原則的にはほとんどない。しかし、O型男女は一番性別にこだわる。一見ボーイッシュに見えるO型女性でも、やはり女である意識が強い。これに対して、AB型は、表面的には男らしく、あるいは女らしくしていても、内心は男女の区別は一番薄い。
男女別の意識の強さは、O型の自然性の現れである。しかし、O型気質が自然的というのは、決して原始的ということではない。自然的というのは、すなわち人間的であるということである。A型やB型、AB型となっていくにつれ、少しずつ自然離れ、人間離れしてゆく。
世間的には、O型女性は、しばしば女性らしくないと見られることが多い。それは、男女の気質の自然差が小さく、社会的な差の方が大きいからである。O型は、生きることを、そして、そのために役に立つ行動をまず優先させる。そこから、さまざまのO型の気質傾向が導き出されてくる。
O型の驚くほど強い現実性もそれである。現実性とは、生存するために最も有利な行動を絶えず模索し、プラスとマイナスを素早く見分け、割り切りよく、それを取り入れていくことだ。
この現実性が、行動に現れると、O型の目的指向性となる。実生活の上の目的に集中的に突き進む傾向である。生活と遊離した目的には、O型は、それほど熱意を示さない。生きるために直接必要な目的、たとえば職業や仕事を大きくする目的、異性を求める目的、安全を求める目的、そして特に、集団内において力を求める目的などの場合、その集中力が高まる。
そうした目的が目前にないときは、日なたのネコのような状態となり、長く続けばひどく不安定な気分になったりする。
O型のロマンチックな表現や、そうしたことを好む傾向は、一見現実性と矛盾するようであるが、実は、現実的行動を駆り立てる効果を上げている。O型は、ロマンチストとリアリストの二本立ての性格だが、それは見た目の上だけであり、ロマンチックな思いに行動まで引きずられて、現実性を失うということは少ない。
私は、現実にはこの特徴を全部見た訳ではありません。でも、仲間意識の強さ、性別にこだわるところ、大らかさ、現実性や目的指向性というのは鮮やかな特徴だと思います。
それから、能見正比古さんのほぼ全部の著書に紹介されているO型の気質特性を引用しておきます。
次も、能見正比古さんのほぼ全部の著書に紹介されている「血液型別、人柄のタイプと印象」です。マスコミ関係者だけあって、非常に的確なポイントをとらえていますね。私の迷?解説付きでお届けします。
人柄のタイプ | O型の印象 | A型の印象 | B型の印象 | AB型の印象 |
上に立つ型 | 親分のO | リーダーのA | 親方のB | 大黒柱のAB |
O型は親子関係と同じ全人格的な関係、A型はルールに基づくリーダー、B型は技術指導に目を向け、AB型はあまり口を出さないといった傾向が読み取れます。 | ||||
ほがらか型 | 陽気なO | 明るいA | おまつりB | 洒脱のAB |
O型はシンから陽気で明るく、A型は少し締まった印象を見せ、B型はにぎやかでケジメがなく、AB型は感情的な表現がクールというところですね。 | ||||
人と結ぶ型 | 団結のO | 協調のA | 井戸端B | パイプ役AB |
O型は共同の目的に向かって一致団結し、A型は(自分の考えはあまり変えないが)協調し、B型は井戸端会議的にケジメがなく、AB型は自分が当事者にはならずパイプ役が得意ということですね。 |
1998.1.28更新
能見俊賢さん監修
本当のことが知りたい! 教えて『血液型』 より
2018.5.4更新
O型の基本気質は、強い現実性に基づく、力関係への敏感さと目的指向性です。バイタリティにあふれている人も多いようです。
O型も、A型と同様にルール、秩序、そして仲間を重視します。A型と違う点は、抽象的でなく具体的に判断することです。A型なら、例えば家族は大事にしなければならない、男性(女性)はこうあるべきだ、といった抽象的なルールを基準にして判断し、きっちりとスジを通そうとします。しかし、O型のルール重視は、自分の親兄弟を大切にするといった、より具体的な形や行動に現れます。
ところで、すべてのO型が生命力やバイタリティにあふれているわけではありません。O型を理解するヒントは、力関係を敏感に意識するその気質にあります。おとなしく見えるO型も多くいますが、弱い立場にあるときには保護を求める方が現実的なためで、基本気質が変わったわけではないのです。
あなたは、どのような友人を求めますかという質問をしたところ、1位「理解し合える関係の友人」(45%前後)、2位「お互いを高め合う友人」(20%前後)では、どの血液型もほとんど同じ傾向を示しました(1%程度の差)。しかし、3位「相談相手になれるような頼れる友人」という回答ではO型が多く、4位「とにかく一緒にいて楽しいと思える友人」にはB型が多く、血液型別の傾向が明確に現れました。
O型は、頼りになる仲間を求める傾向が強く、人との距離を置くAB型に比べるとその差がはっきりします。
O型は一般的に情緒が安定していると思われています。確かにそうなのですが、極限状況ではこれが一変します。プレッシャーが限界を超えると、突如パニック状態に陥ることがよくあるのです。これに対して、A型は一見神経質に見られ、プレッシャーが強くなるほど動揺も強くなるのですが、ある限界を超える逆に開き直って安定します。火事場の馬鹿力を発揮するのはA型なのかもしれません。
B型はお天気屋の傾向が強いのですが、周囲の状況にはあまり影響されません。AB型はクールな第一面と気まぐれな第二面を意識して切り替えているようです。
以上を図にすると次のようになります[省略]。このように、情緒安定・不安定は、固定的に説明することができません。TPOに応じて変わるし、年齢差などでも大きく変化するのです。