能見俊賢さん監修
ホントのことが知りたい 教えて『血液型』
2005年
※能見俊賢さんは、能見正比古さんの息子さんです。
次からは、内容の抜粋です。
血液型がなぜ性格に影響を与えるのかは、まだ定説はありません。しかし、A、B、Oの各血液型物質のそれぞれが性格に何らかの影響を与えていると思うのが一番自然でしょう。遺伝子的にも、A型とB型、O型とAB型が対立関係にあるので、そういう対立的な性格の差を見つけられれば面白いことになります。
そこで、いろいろと組み合わせを探してみてチェックしてみました。多くの組み合わせ中で、一番よさそうなのがこれです。
①ルール、慣習、秩序を重視する
②人との距離感がある
ほとんどの調査では、①はA→O→B→ABの順、②はO→B→A→ABの順となっていて、対照的な結果を示しています。
では、次にこのモデルを使って説明してみましょう。
O型は、「ルール、慣習、秩序を重視する」のと「人との距離感がない」なのですから、現実的で仲間意識が強くなります。A型は「ルール、慣習、秩序を重視する」のですが「人との距離感がある」のですから自分のルールを重視することになりますし、自分のルールに守るということはストイックにつながります。B型は「人との距離感がない」なのですが、「ルール、慣習、秩序を重視しない」のですから、これはザックバランなタイプですね。また、「ルール、慣習、秩序を重視しない」で自分の趣味に熱中したりしますから凝り性タイプということになります。AB型は「ルール、慣習、秩序を重視しない」で「人との距離感がある」なのですから、研究・分析タイプということになります。
AB型で注意しなければならないのは、社会への参加意識は他の血液型に負けず強いことです。ですから、多くのAB型は、発想が「ルール、慣習、秩序を重視しない」だけで、現実には社会的ルールに沿って行動をしています。
A型とB型で対照的なのは、安全意識の強弱です。安全意識が強くなると、心配性になり、悲観主義、疲労感が強くなります。これで次のA型の特徴がほぼ説明できます。
A型は、自分なりの抽象的なルール(男性、女性はこうあるべきだなど)、をとても重視し、そのルールに反するものはなかなか受け付けません。そのルールに当てはまるかどうかでケジメをつけたがります。
このルールはO型のように具体的なものではなく、抽象的なものである点がA型の特徴です。B型やAB型なら、ルールは初めから重視しません。
O型とAB型で見事に対照的なのは、人との距離感です。AB型は、すべての血液型の中で、最も人との距離感が強いので、仲間意識や人情には苦手なようです。それよりは「社会参加」や「奉仕の精神」による行動で対応しようとします。そういうAB型が社会的に認められるためには、「有能」で「合理的」でなければなりません。ここらへんは、ユダヤ人の生き方にもちょっと通じるのかもしれません。結局、次のような性格になることになります。
O型は、社会との強い一体感があるので、社会との対応のしかたも違ってきます。強烈や仲間意識や人情に厚いのが特徴です。
ここで、ちょっと注意しておかなければならないことがあります。人や社会との距離感がないからと言って、O型が一番社交的だとは限らないことです。AB型も、社会で生きていくために意識して社交的であろうとします。ですから、社交的なAB型もいますし、非社交的なO型もいるわけです。そのため、必ずしも気質が性格とイコールとは限らないのです。
【O型】
目的指向性が極めて強く、現実的な目的には集中力と達成力を発揮します。逆に、目的が不明確だとズッコケ気味です。総じて行動は直線的で大まかです。
【A型】
周囲に配慮する慎重な行動が目立ち、事件の回避や予防のため、新しい行動にも慎重です。思い詰めると爆発することがあります。ながら族は苦手です。
【B型】
マイペースで、規制や束縛を極端に嫌います。周囲をそう意に介さず新しい行動にも積極的ですが、やや不用心なところがあります。ながら族の傾向があります。
【AB型】
反射神経が早く、ビジネスライクに要領の良さを発揮します。周囲とは協調的で、やや人に引きずられる傾向があります。私生活では割と気まぐれです。
【O型】
情緒安定型で、感情が後に尾を引きません。ただ、極限状況まで追いつめられると、一転して大混乱することもあります。物事によく感動・感激します。
【A型】
外面は抑えていますが、内面は感情の起伏が激しいようです。傷つくと回復は遅いですが、極限状況では開き直り冷静になります。笑い好きが多いようです。
【B型】
感情や行動のゆれや表現は大きく、よくお天気屋に見られます。しかし、内面では感情の起伏は少なくあっさりしています。意外に涙もろい人が多いようです。
【AB型】
冷静でクールな安定面、気ままや気まぐれで動揺しやすい面を併せ持つ二面性があります。内面では、現実を離れて感傷的になりやすいようです。
【O型】
信念派ですが、実際は現実派で、利害得失の判断は確かです。明快な言葉で論理も巧みですが、論理はやや直線的で一部に単純さが見られることもあります。
【A型】
完全主義的で、緻密な積み重ねを重視します。判断は慎重ですが、スジを通し白黒のケジメを明確にしようとします。このため、やや型にはまることがあります。
【B型】
判断は早くて柔軟です。アイデアに富み、思考も型にはまらず、あまりケジメをつけません。ただし、事実関係の正確さや妥当性にはこだわるようです。
【AB型】
合理的な判断を重視し、批評分析を得意とします。しかし、重要な判断をするときは、大きく迷うことが多いようです。原理原則にはあまりこだわりません。
【O型】
その現実感覚から、金銭の管理運用はうまく、一見豪快に見えても着実な財産形成に励みます。しかし、人間関係を重視するための支出は惜しみません。
【A型】
完全主義で、1円のミスも気になります。しかし、お金は使うためにあるという気持ちが強いので、几帳面な割にはあまり手元には残りません。
【B型】
何事も自分で決めるのが好きなため、よく予算計画を立てたりします。たまに合理的すぎてケチにみられることもあります。管理は大まかになりがちです。
【AB型】
生活安定のためにお金を管理するという意識が強く、管理も運用もソツなくこなします。しかし、それ以上に大きく儲けようという意欲は少ないようです。
2018.5.4更新