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病気と血液型

永田宏さんの書いた2冊の本に詳しい解説が出ています。

 

2014年

血液型で分かる 病気のリスク 

2013年

血液型で分かる なりやすい病気 なりにくい病気

 

次は、これらの本の帯や裏表紙の解説からです。

詳しくは、これらの本をお読みください。

 

血液型で分かる 病気のリスク(2014年)より

 

A型➡胃がん

B型➡すい臓がん

O型➡ピロリ菌に要注意⁉

AB型血栓症のリスクはO型の約10倍!

遺伝子レベルの研究で判明した正しい血液型の活用術

 

血液型で分かる なりやすい病気 なりにくい病気(2013年)より

  

血液型を決める遺伝子のはたらきが

解明されたのはわずか20年前。

以降、分子生物学的な研究と

大規模な疫学調査によって、

血液型と病気の関係が

次々と明らかになってきました。

 

その最新の成果を紹介します。

――――――

膵臓がん O型に比べB型は1.72倍のリスク

胃がん O型に比べA型は1.20倍のリスク

胃・十二指腸潰瘍 非O型に比べO型は1.35倍のリスク

エコノミー症候群 O型に比べ非O型は1.86倍のリスク

脳梗塞 B、AB型はO型と比べて1.59倍のリスク

心筋梗塞 ある種のA型はO型と比べて1.23倍のリスク

ピロリ菌 細胞レベルでO型物質に結合しやすい  

 

2018.5.5更新

 

週刊ポストの記事

その後、週刊ポスト 2018年9月12日号に『A、B、O、AB…血液型別「かかりやすい病気」が明らかに』という記事が掲載されました。東京大学医学部付属病院放射線科准教授の中川恵一医師に取材した内容です。

この記事によると、

 

【A型】胃がんのリスクは、最も低いO型と比較して1.2倍高い
【B型】膵臓がんのリスクは、最も低いO型と比較して1.7倍高い
【AB型】脳卒中のリスクが、最も低いO型と比較して1.83倍高い
【O型】胃潰瘍リのスクが、最も低いA型と比較して1.15倍高い

 

などなど、さまざまな例が紹介されています。

面白いのは、たいていの場合はO型のリスクが一番低いことです。

これが、ヒトに「遺伝子型」ではO型が一番多い理由なのかもしれませんね。

実際に調べてみると、ほとんどの地域ではO型の遺伝子が5割程度と、A型やB型の遺伝子より多いのです。

ただし、O型はA型やB型に対し劣性なので、普通に使っている「表現型」としての血液型だと、必ずしもO型が最も多いわけではありません。

 

2019.10.13 更新

 

かつての否定側の論者は…

しかし、このような病気と血液型の関係は、決して昔から認められていたわけではありません。

具体的にはこの10年ほどの出来事なので、割と最近のことなのです。

たとえば、かつて「血液型と性格」を否定していた医師のNATROMさんのサイトには、こう解説があります。

 

現在、ABO式血液型を用いた相関解析は、胃腸管に関するいくつかの形質との間に弱い相関関係が認められること以外は、信頼に値するとは考えられていません。

2002/10/16

最終改訂 2005/11/12

  

このことは、医学のかつての「常識」が、最新の研究成果で否定されてしまうことが珍しくないことを示しています。

医学は日進月歩なのだから、当然といえば当然なのですが。

だから、現在の医学的な根拠で血液型と性格の関連性を否定することには、かなり慎重になる必要があるでしょう…。

 

2019.10.13更新

 

 

NATROMさんのサイトより

 

遺伝学からみた血液型性格判断

血小板MAO活性と血液型について

2002/10/16

最終改訂 2005/11/12