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新型コロナと西浦氏のミス

西浦氏の致命的なミス

ブログ経由なのかどうかわかりませんが、このページを見に来た人が急増したのには驚きました。

速攻で情報の要約をつくりましたので、ぜひご利用ください。😊

 

Part 1 (202020.5.2) 西浦氏の致命的なミス

  • 【謎1】感染はなぜ3月末でピークアウトしたのか?
  • 【謎2】R(実効再生産数)はいくらか?

2月の中国からの第1波が終息するタイミングで、3月にはヨーロッパからの帰国者を通じて第2波がもたらされました。最終的な入国制限期日である3月末までには、推定2000~3000人の感染者が羽田、成田、関空を中心として帰国しました。

実測データからR(実効再生産数)を推定すると0.8。この値だと、1人の感染者が5人に感染させるので、帰国者の多い東京・大阪を中心に、日本全体で1万5000人ほどの感染者が出ました。 

R<1なので、感染は入国制限後の3月末にはピークアウトし、何もしなくとも徐々に終息に向かっていきます。

 

 

Part 2 (2020.5.4) クラスター対策は実行不可能だった?

  • クラスター対策は実行不可能だった? 

クラスター対策には多くの専門家が必要となるので、3月下旬から感染爆発時には事実上実行不可能でした。

 

Part 3 (2020.5.5) 西浦氏の致命的なミス・リターンズ

  • 【謎3】R(実効再生産数)はいくらか? 

専門家会議の資料を素直に読み解くと、「8割削減」には特に根拠も効果もなかったことがわかります。 

繰り返しになりますが、R<1なので、感染(下のグラフの黄色の部分)は入国制限後の3月末にはピークアウトし、何もしなくとも徐々に終息に向かっていきます。  

 

 

Part 4 (2020.5.6) 西浦氏の致命的なミス・おまけ

  • 西浦氏の「42万人死亡説」を導いた数理モデルは根本的に間違っています

実際の数値をあてはめて計算してみると、西浦氏の「42万人死亡説」を導いた数理モデルは根本的に間違っていることは明らかです。そのせいか、発表した数値が二転三転し、最終的には影も形もなくなってしまいました。時系列の経緯を示します。

  1. 4月3日のグラフ→ピーク時の感染者6000人
  2. 4月22日のグラフ→ピーク時の感染者500人(実は2桁の計算ミスあり!)
  3. 5月1日のグラフ→具体的な数値が消滅
  4. 5月4日→グラフ自体が消滅(西浦氏がミスを認めた?)

 

 Part 5 (2020.5.9)  残された謎

  • 【謎4】抗体を持っている割合は?
  • 【謎5】専門家会議は役割を果たしたのか?

5月1日には、日本人がどの程度感染しているかがわかる「抗体検査」の結果が発表される予定でした。理由はわかりまませんが、この話はどっかにいってしまったようです。

公開データに基づいて試算すると、抗体を持っている人が230万人で人口比2%、致死率は0.03%です。つまり、新型コロナの危険性は、季節性インフルエンザと同じかそれより弱いことになります。

 

Part 6 (2020.5.10) 図解・中学生にもわかる西浦氏の致命的なミス

  • 【致命的なミス1】

×全員が感染する可能性がある

○現実の感染者は全体の2%

→違いは50倍!

  • 【致命的なミス2】

×1人の感染者は2.5人に感染させる

○1人の感染者は0.8人に感染させる

→自然に終息する

2020.5.10追加

 

 Part 7 (2020.5.13)  西浦氏が自説を全面撤回!?

 

次の点について、5月12日のニコニコ生放送で実質的に全面撤回しています。

  1. R0=2.5ではない
  2. 専門会家会議は3月の大量の感染した帰国者に気づかず被害が拡大
  3. 死亡者数の予測はSIRモデルを使用
  4. 自粛やクラスター対策は効果なし

西浦氏のプレゼン資料を見れば、それは明らかです。

たとえば、R0の具体的な数値については全く触れず、自粛やクラスター対策は効果がないことを示す下のグラフを出しています。見ればわかるように、Rt=青の曲線が低下したのは、

  • 2/25のクラスター対策班設置の
  • 3月末の入国制限開始の

です。逆に、4/7の緊急事態宣言後にはRtに何も変化が見られません。

 

 

 Part 8 (2020.5.14)  西浦氏が自説を全面撤回!?のおまけ

 

いくつか質問をいただいたので、代表的なものに回答しておきます。

  1. 西浦氏は自説を撤回していないのではないか
  2. 「42万人死亡」は何も対策しない場合で、実測値と違うのは当然

2020.5.16追加

新型コロナウイルスと血液型

まだ査読が済んでいないようですが、新型コロナウイルスに対して、O型は強くA型は弱いというレポートが中国で出されたようです。 

 

Relationship between the ABO Blood Group and the COVID-19 Susceptibility

 

The ABO group in 3694 normal people in Wuhan showed a distribution of 32.16%, 24.90%, 9.10% and 33.84% for A, B, AB and O, respectively, versus the distribution of 37.75%, 26.42%, 10.03% and 25.80% for A, B, AB and O, respectively, in 1775 COVID-19 patients from Wuhan Jinyintan Hospital. The proportion of blood group A and O in COVID-19 patients were significantly higher and lower, respectively, than that in normal people (both P < 0.001).

 

【仮訳】

武漢の健常者3694名のABO血液型は, 武漢済人病院のCOVID‐19患者1775名のA, B, AB, Oの分布がそれぞれ32.16%, 24.90%, 9.10%, 33.84%であったのに対し, A, B, AB, Oの分布はそれぞれ37.75%, 26.42%, 10.03%, 25.80%であった. COVID‐19患者のA型とO型の割合は, 健常者よりもそれぞれ有意に高く, 有意に低かった (いずれも P<0.001).

 

日本では、翌日の📺テレビ朝日「スーパーJチャンネル」でこの情報が流れたようです。

 

★スーパーJチャンネル 2020年3月18日(水)16:50~19:00 テレビ朝日

 

中国で新型コロナウイルスと血液型に関する研究が紹介された。武漢で感染していない血液型と感染した血液型を比較したところA型が高くO型が低い可能性があるとした。

出所:価格.comのテレビ紹介情報

 

専門家によると、その理由は、ウイルスは肺細胞にあるACE2という受容体に取り付き、それを阻害する『抗A型抗体』がA型の人の体にはないこと。実は、SARSでも同じことが起きたそうです。

 

日刊ゲンダイ DIGITAL

新型コロナ感染&致死率 血液型「A型>O型」の信ぴょう性

 

公開日:2020/03/19 15:00 更新日:2020/03/19 15:00

 

ハーバード大学院卒で医学博士の左門新氏によると、人間の肺には「ACE2」というタンパク質のレセプター(受容体)があり、このACE2がウイルスを取り込むのだという。

 

「ポイントはウイルスが肺細胞にあるACE2にくっつくのを阻害する『抗A型抗体』。この抗体は血液型A型の人の体にはありません。実はSARSが流行したときの研究で、この抗A型抗体を持たないA型の人のACE2がウイルスを取り込みやすいことが分かっていました。新型コロナでも同じ現象が起き、A型の感染者が多いのだと思われます。O型の人は抗A型抗体があるのでACE2がウイルスを取り込みにくいのでしょう」

 

 

なるほどね~、という感じですね。

2020.4.12更新