相性について

次は、相性についての考えを『血液型エッセンス』をベースにして解説します。

 

性格と人間関係の実用百科

1977.6 (240p)

百科事典にも取り上げられているABO式血液型と性格との関係。著者多年の調査研究をコンパクトにまとめた要保存版。各界スター知名人血液型全名簿付き

 

■相性は努力で良くするもの(p115~116)

 「私は何型です、一番相性のいいのは、何型とでしょうか?」
 申し訳ないが、この章[血液型と相性エッセンス]の初めに当り、このような質問はなさらないように、まず、お願いする。相性に、絶対的な良い悪いはないからである。…
 だから、次の質問こそ大歓迎なのだ。
 「何型と何型なんですが、相性から見て、どんな努力をしたら、いいですか?」

 この文章ほど、能見さんの考えをよく表してるいるものはないでしょう。

 「相性に、絶対的な良い悪いはない」のです!

 私は、この文章を読んで感動したことを昨日のことのように思い出します。

 そして、やはり能見さんはすばらしい、と思いました。

 しかし、どういうわけか最近では、○型と×型との相性の良し悪しがどうこう、という話題が流行っているようです。

 これはいいこととは思えません。

 正比古さんは、人間関係は、相互の心がけと努力次第で良くもなるし悪くもなる、とも述べています。

 また、“いい相性”を求めるのは、努力しないで幸せを欲しがる虫のいい願いが秘められているのではないか、とも言っています。

 性格や相性は、確かに遺伝に影響される部分も少なくありませんが、実際に100パーセント遺伝で決まるのではなく、環境との相互作用で決まります。

 もし、血液型の相性が固定的なものなら、IQだって性格だって100パーセント遺伝で決まるということになってしまいます。

 おかしいですよね?

 私は、「血液型と性格」の原点に返り、改めて「相性に、絶対的な良い悪いはない」と主張したいと思います。