ごく簡単にまとめると
これでは簡単すぎるかもしれないので、もう少し詳しく書きいておきましょう。
能見正比古さんの『血液型女性白書』からの私なりの要約です。
A型の基本気質は、O型ほど、はっきり決めにくい。が、社会を意識する敏感さと、安全意識の2つをあげられそうである。
前者は、O型の力関係への敏感さと匹敵する。社会というよりは、"世間"とした方がいいかもしれない。その範囲は個々のA型によって異なる。「旅の恥はかき捨て」は、A型的俚諺で、旅は、A型が世間から抜け出すことになるのである。A型は、2歳児のころから、人目を気にし、世間を意識するようである。
A型は、優等生的社会人が多い。世間に対して、その慣習やルール、常識を尊重し、羽目を外したり、人の注意も引かないように、後ろ指を指されないように努める人が増える。が、逆に、その反動で、世間的なものに反発する人も目立つ。共に、世間意識への敏感さから出ているのである。全体的には、前者が多数を占めるようである。欧米人には、気の強い積極派のA型が多い印象があるが、人種的な差だろうか。
それと、もう一つの完全主義も幼児期にすでに発現する。自分だけではなく、自分の周囲にも完全な姿を要求することから、強い責任感と自立的行動が生まれ、手抜きをしない丹念さ、緻密さ、慎重さなども出てくる。他面、完全さを要求するため、"アラさがしのA"や"口うるささのA"にもなりやすい。
完全主義と勝ち気が結びつき、自分の理屈をどこまでも通そうとするA型は、シンのある理屈っぽい人間と見られやすい。滅多に謝らないA型に、強情頑固の評判が立つ。優しさと頑固、これがA型の二重性の1つであろう。
A型は身近に沢山いるため、このコメントには事欠きません。まず、A型の特徴は、内面の感情の激しさと「こうあるべきだ」という理屈です。「ウチ」と「ソト」を区別する、日本的な「イエ」の文化は、A型と言えると思います。完全主義が良く出れば優等生的社会人、悪く出れば「小言幸兵衛」となります。また、「和」を大事にする日本の文化もA型的でしょう。外国人(欧米人?)に気が強いA型が多いということですが、「自己主張すべきだ」という文化であれば、社会を意識するA型としては、自己主張が強くなるのは当然といえるでしょう。
でも、A型的な繊細な心配りは、AB型の私としてはやはり感動しますね。
それから、能見正比古さんのほぼ全部の著書に紹介されているA型の気質特性を引用しておきます。
次も、能見正比古さんのほぼ全部の著書に紹介されている「血液型別、人柄のタイプと印象」です。マスコミ関係者だけあって、非常に的確なポイントをとらえていますね。私の迷?解説付きでお届けします。
人柄のタイプ | O型の印象 | A型の印象 | B型の印象 | AB型の印象 |
上に立つ型 | 親分のO | リーダーのA | 親方のB | 大黒柱のAB |
O型は親子関係と同じ全人格的な関係、A型はルールに基づくリーダー、B型は技術指導に目を向け、AB型はあまり口を出さないといった傾向が読み取れます。 | ||||
ほがらか型 | 陽気なO | 明るいA | おまつりB | 洒脱のAB |
O型はシンから陽気で明るく、A型は少し締まった印象を見せ、B型はにぎやかでケジメがなく、AB型は感情的な表現がクールというところですね。 | ||||
人と結ぶ型 | 団結のO | 協調のA | 井戸端B | パイプ役AB |
O型は共同の目的に向かって一致団結し、A型は(自分の考えはあまり変えないが)協調し、B型は井戸端会議的にケジメがなく、AB型は自分が当事者にはならずパイプ役が得意ということですね。 |
1998.1.28更新
能見俊賢さん監修
本当のことが知りたい! 教えて『血液型』 より
2018.5.4更新
A型の基本気質でメインとなるのは、ルールや秩序を尊重すること、そして安全意識の2つがあげられます。確かにA型はルールや秩序を重視するようです。どのアンケート結果を見ても、A型がルールや秩序を尊重する傾向が読み取れます。
では、日本人の一番大事なルールとは何でしょうか。言われてみればあたりまえなのですが、それは、校訓や社是に多く採用されている「和」です。「和を以て尊しとなす」と言うように、日本人は昔から「和」を大事にしてきました。空気のように自然な存在なので、ふだんは意識していませんが、これこそ一番大切なルールなのです。
この「和」の対象となる範囲は、A型個人によって違います。A型は、仲間やグループ内の和を本当に大切にし、安全意識も加わって、相手や周囲にトラブルが起こるのを特に嫌います。職場や家庭などの周囲の人たちにも細かく気を遣うようです。周囲との和を維持するためには、自分の感情をストイックに抑制しますし、そっとした思いやりや、相手を喜ばせるためのサービス精神にもあふれています。
しかし、自分が仲間だと思わない人には、この「和」は適用されません。知り合いが全くいない場所では、「旅の恥はかき捨て」とばかり、大胆になってハメを外す場合もあります。
A型のもう一つの特徴は完全主義の傾向です。自分だけではなく、自分の回りに完全主義が発揮されるときは、頑固で口うるさいと思われる場合もあるようです。
A型がルールに忠実ということは、型にはまりやすいとも言えます。A型は、「こうあるべきだ」という理念や理想を持つことが多く、表面的には協調的でも、心の内ではスジを通し、簡単に考えを変えようとはしません。このため、物ごとのけじめやウチとソトの区別を、きちんと付けようとします。また、理想を追求するために現状から脱皮・脱出したい願望が強いことや、使命感や生き甲斐を求めるなど、さまざまな気質が現れてきます。
アンケート結果でも、A型は周囲に気を遣わない人が苦手と回答している人が多く、融通がきかない人が苦手なB型と鮮やかな対比を示しています。